Distribution Tree†[edit]
- マルチキャスト ルーティング プロトコルにより作られたツリー
送信元ツリー (SPT [Shortest Path Tree])†[edit]
- 送信元を中心に形成されたツリー
- 受信者への最適パスが形成される
- 送信元が増えるとツリーが増えるため、ルータに負荷がかかる
- Dense モードは送信元ツリーをベースにしたツリーを形成する
- 特定の RP [Rendezvous Point] を中心に形成されたツリー
- 必ず RP を経由する必要があるため、トラフィックが集中する
- 1 つのツリーを維持するだけなので、ルータの負荷が低い
- Sparseモードは共有ツリーをベースにしたツリーを形成する
ルーティング プロトコル†[edit]
Dense モード†[edit]
- すべてのネットワークにフラッディングし、不必要なツリーを刈る
- LAN など受信者が密集 (Dense) している場合に有効だが、ルータの負荷が高い
- MOSPF [Multicast OSPF]
- DVMRP [Distance Vector Multicast Routing Protocol]
PIM-DM [Protocol-Independent Multicast Dense Mode]†[edit]
- 180 秒ごとにマルチキャスト トラフィックをフラッディングする
- 必要ないルータが Pruning Message を送信すると、ツリーから外れる
- Cisco 独自規格
Sparse モード†[edit]
- 受信者が過疎 (Sparse) していることを前提に共有ツリーを形成する
- 広範囲にわたりツリーを形成する場合に有効
- CBT [Core Based Tree]
- CBTv2 [Core Based Tree Version 2]
PIM-SM [Protocol-Independent Multicast Sparse Mode]†[edit]
- まず空のツリーを作り、参加要求があった場合にツリーを拡張していく
- 一定の閾値を超えると、送信元ツリーに Switch Over する
- Cisco 独自規格
- Static RP
- Auto-RP
- RP Candidate (RP になりたいルータ) は 224.0.1.39 (Cisco-RP-announce) に送信する (PIM-Sparse-Dense モードのインターフェースから、Dense モードで転送される)
- RP Mapping Agent (RP とグループをマッピングするルータ) はマルチキャスト グループと RP のマッピング情報を、224.0.1.40 (Cisco-RP-discovery) に送信する (上記と同様)
- 全 PIM ルータは 224.0.1.40 を受信し、RP Mapping Anget からの RP の情報を得る
- BSR
PIM Assert Mechanizm†[edit]
IGMP [Internet Group Management Protocol]†[edit]
- マルチキャスト ルータがマルチキャスト グループの状態を確認するためのパケット
- 定期的に送信される
- マルチキャスト クライアントが受信すると、Report を返信してマルチキャスト グループへの参加を維持する
- 224.0.0.1 (セグメント内の全マルチキャスト クライアント) 宛てに送信する
- IGMPv2 からは複数のルータが Query を送信した場合、最小の IP アドレスを持つルータがクエリアになる
Report (Join)†[edit]
- マルチキャスト クライアントがマルチキャスト ルータへの存在を通知するためのパケット
- マルチキャスト ルータが受信すると、マルチキャスト グループに追加する
- Query を待たずに、クライアントが自主的に送信することもできる
- 224.0.0.2 (セグメント内の全マルチキャスト ルータ) 宛てに送信する
- マルチキャスト クライアントがマルチキャスト グループから抜ける際に送信するパケット
- マルチキャスト ルータが受信すると、マルチキャスト グループから削除する
- IGMPv2 で実装
- IGMPv1 では、Query のタイムアウトを待ってから削除される
IGMP Snooping†[edit]
- L2 スイッチがホストが送信する IGMP パケットを盗聴 (Snoop=覗き見) し、マルチキャスト クライアントの有無を確認する
- 無駄なフラッディングを防止する
- Catalyst 2950 は ASIC によりワイヤ スピードで処理する
CGMP [Cisco Group Management Protocol]†[edit]
- L2スイッチがルータからマルチキャスト クライアントの情報をもらい、マルチキャスト クライアントの有無を確認する
- Cisco 独自プロトコル
- 現在の機種は IGMP Snooping のみのサポートになっている
RPF [Reverse Path Forwarding]†[edit]
Last-modified: 2020-07-08 (水) 18:10:14