Program/Shell

#amazon(4774146439)

シェル
- リダイレクト
- 制御演算子 (control operator)
制御 (control)
シェル関数 (shell function)
- 定義
- 呼び出し
条件式 (expression)
変数 (variable)
内部コマンド
- test
- true, :
- false
- echo
- eval
- time
外部コマンド
- expr
- bc
- basename
- dirname
- テキスト関係
実行オプション
サンプル
- ワンライナー
- 数字の証明

シェル †

なにも指定しない場合、標準出力・標準エラーともに画面に出力される
ファイルディスクリプタ番号用途

0 標準入力

1 標準出力

2 エラー出力

3~9 任意

ファイルディスクリプタ番号	用途
0	標準入力
1	標準出力
2	エラー出力
3~9	任意

リダイレクト †

任意のファイルディスクリプタをファイルに出力する

リダイレクト元	リダイレクト記号	リダイレクト先
なし (省略時は 1 になる) 1 2 &num	> (上書き) >> (追記)	filename &1 (標準出力のリダイレクト先と同じ) &2 (標準エラーの出力先と同じ) &num (その他のリダイレクト先と同じ)

標準出力をファイルに出力 (標準エラーは画面)
```
$ command >filename
$ command 1>filename
```

標準エラーをファイルに出力 (標準出力は画面)
```
$ command 2>filename
```

標準出力・標準エラーをファイルに出力

$ command >filename 2>&1
$ command 1>filename 2>&1
$ command 2>filename 1>&2

標準出力と標準入力を別のファイルに出力

$ command >filename1 2>filename2
$ command 1>filename1 2>filename2

コマンドとリダイレクトの順番は問わない (下記は全て同じ結果)
```
$ command 1>filename1 2>filename2
$ 1>filename1 command 2>filename2
$ 1>filename1 2>filename2 command
```
- リダイレクトの評価は左から順に行われる
- リダイレクトとパイプを組み合わせる場合、パイプが優先される

↑

制御演算子 (control operator) †

↑

| (Pipeline) †

標準出力を別コマンドの標準入力に受け渡す (標準エラーは画面)
```
$ command1 | command2
```

ex) パイプでつないだ場合、$? は最後のコマンドの終了コードになる
```
$ false | false | true
$ echo $?
0
```

ex) パイプでつないだ全コマンドの終了コードを出力
```
$ false | false | true
$ echo ${PIPESTATUS[@]}
1 1 0
```

ex) パイプでつないだいずれかのコマンドの終了コードが 0 以外の場合、0 ではない最後の終了コードを出力
```
$ set -o pipefail
$ false | false | true
$ echo $?
1
```

↑

; (連続実行) †

; で繋ぐと連続してコマンドを実行する
```
# command1 ; command2 ; command3
```

↑

&& (正常時に実行) †

&& で繋ぐと前のコマンドの終了コードが 0 の場合に次のコマンドを実行する
```
# command1 && command2 && command3
```

ex) configure が成功したら make する
```
# ./configure && make
```

↑

|| (異常時に実行) †

|| で繋ぐと前のコマンドの終了コードが 0 以外の場合に次のコマンドを実行する
```
# command1 || command2 || command3
```

ex) 正常時と異常時で処理を分ける

# command1 || command2 && command3 || command4

論理和、論理積の優先順位はなく、先頭から順に実行される

↑

() (グループ化) †

() で括るとサブシェルが起動し、その中でコマンドが実行される
```
(command1 ; command2)
```

↑

制御 (control) †

↑

条件分岐 (conditional branch) †

↑

if †

条件式が真の場合に、処理を実行する。

if expr1
then
        command1
elif expr2
then
        command2
else
        command3
fi

↑

case †

変数が条件と一致した場合に、処理を実行する。

case $var in
        A) 変数がAだった場合の処理;;
        B) 変数がBだった場合の処理;;
        C) 変数がCだった場合の処理;;
        *) その他の変数だった場合の処理;;
esac

↑

select †

ユーザに番号付きリストを表示し、入力に合わせた値を変数に入れる
```
list="value1 value2..."
select var in $list
do
        command
done
```

↑

無条件分岐 (unconditional branch) †

↑

繰り返し (loop) †

↑

for †

変数にリストを順次組み込み、処理を繰り返す。
```
for var in list
do
        command
done
```

↑

while †

条件式が真である間、処理を繰り返す
```
while [ expr ]
do
        command
done
```

ex) 変数 i が 10 未満の場合に、処理を行う (この場合、10 回処理を繰り返す)
```
i=0
while [ $i -le 10 ]
do
        echo "$i"
        i=`expr $i + 1`
done
```

↑

while read †

リストファイルを 1 行ずつ読み込み、処理を繰り返す

読み込んだ行は変数 $i に格納される

while read var
do
        command
done < listfile

ex) 標準入力リダイレクトからファイルを読み込む
```
cat test.txt | while read i
do
        echo $i
done
```
ex) 標準入力リダイレクトからファイルを読み込む
```
while read i
do
        echo $i
done < test.txt
```

ex) ヒアドキュメントでファイルを読み込む

while read i
do
        echo $i
done <<END
`cat test.txt`
END

ex) ヒアドキュメントでスクリプト内のリストを読み込む
```
while read i
do
        echo $i
done <<END
value1
value2
value3
...
END
```

↑

while getopts †

実行オプションの処理
オプションの数だけ処理を繰り返す
オプションの引数は $OPTARG に入る
```
while getopts option i;
do
        command
done
```
- option
  - 有効のオプション
  - 値を持つオプションには : をつける

ex)

while getopts abc:d: i;
do
        case "$i" in
                a) -aオプションが指定された場合の処理 ;;
                b) -bオプションが指定された場合の処理 ;;
                c) 値を持つ-cオプションが指定された場合の処理 ;;
                d) 値を持つ-dオプションが指定された場合の処理 ;;
        esac
done

↑

until †

条件式が偽である間、処理を繰り返す
```
until expr
do
        command
done
```

↑

繰り返しの中断 †

↑

break †

ループ処理を中断して次の処理に進む

↑

continue †

ループ処理の後続を飛ばして、ループの先頭に戻る

↑

停止 (stop) †

↑

return †

関数を終了させる。
```
return [num]
```
- num
  - シェル関数の終了コード
  - デフォルトは 0

↑

exit †

シェルスクリプトを終了させる。
```
exit num
```
- num
  - シェルスクリプトの終了コード
  - デフォルトは 0

↑

シェル関数 (shell function) †

↑

定義 †

シェル関数を定義する
```
function () {
    処理
}
```
- function
  - シェル関数名

↑

呼び出し †

シェル関数を使用する
```
function
```

↑

条件式 (expression) †

真偽に応じて条件分岐を行う
真偽の判定には test コマンドを使用する
test コマンドは条件式に対して 0, 1 の応答コードを返すのみで、一切の出力を伴わない
test コマンドの利用方法は以下の通り
- test expr
- [ expr ]
  - "[" の後、"]" の前にはスペースが必要

↑

ファイルの条件式 †

条件式	意味	説明
-d file	directory	file がディレクトリなら真
-f file	file	file がファイルなら真
-e file		file が存在すれば真
-r file	read	file が存在して、読み込み可能なら真
-w file	write	file が存在して、書き込み可能なら真
-x file	excute	file が存在して、実行可能なら真
-s file	size	file が存在して、サイズが 0 でなければ真

↑

文字の条件式 †

条件式	説明
str1 = str2	str1 と str2 が等しければ真
str1 =~ regex	str1 と regex が等しければ真
str1 != str2	str1 と str2 が等しくなければ真
-z str ! str	str が空なら真
-n str str	str が空でなければ真

↑

整数の条件式 †

条件式	意味	説明	数式
num1 -eq num2	equal	num1 と num2 が等しければ真	num1 ＝ num2
num1 -ne num2	not equal	num1 と num2 が等しくなければ真	num1 ≠ num2
num1 -gt num2	greater than	num1 が num2 超なら真	num1 ＞ num2
num1 -lt num2	less than	num1 が num2 未満なら真	num1 ＜ num2
num1 -ge num2	less than or equal	num1 が num2 以上なら真	num1 ≧ num2
num1 -le num2	greater than or equal	num1 が num2 以下なら真	num1 ≦ num2

↑

論理結合 †

条件式の条件式
条件式意味説明

! expr not exprが偽なら真

expr1 -a expr2 and expr1 と expr2 が両方真なら真

expr1 -o expr2 or expr1 か expr2 のどちらかが真なら真

条件式	意味	説明
! expr	not	exprが偽なら真
expr1 -a expr2	and	expr1 と expr2 が両方真なら真
expr1 -o expr2	or	expr1 か expr2 のどちらかが真なら真

↑

変数 (variable) †

VAR=stgings
echo $VAR

"" (ダブルクオート) は変数や `command` を展開する
'' (シングルクオート) は変数や `command` を展開しない

変数名を {} で括ると変数名を確実に示すことが出来る
```
VAR=stgings
echo ${VAR}abc
```

↑

特殊変数 †

変数	意味
$$	シェルスクリプトの PID
$0	シェルスクリプトのファイル名
$num	num 番目の引数
$#	引数の数
$?	直前のコマンドの終了コード
${PIPESTATUS[@]}	パイプで繋いだ全コマンドの終了コード (bash)
$IFS	Internal Field Separator 区切り文字 (デフォルトは改行、空白、タブ)
$OPTARG	while getopts 参照

↑

変数展開 (bash) †

変数	意味
${i#str}	変数 $i の先頭から str を取り除く ## だと最長一致
${i##str}	変数 $i の先頭から str を取り除く ## だと最長一致
${i%str}	変数 $i の末尾から str を取り除く %% だと最長一致
${i%%str}	変数 $i の末尾から str を取り除く %% だと最長一致
${i:pos:num}	変数 $i の pos 文字目から num 文字を取り出す
${i:-str}	変数 $i が空の場合、str を返す
${i:=str}	変数 $i が空の場合、str を返し、変数にセットする
${#i}	変数 $i の文字数

↑

配列 (bash) †

一つずつ定義する場合
```
var[n]=value
```
- var
  - 配列名
- n
  - 配列番号 (0~)
- value
  - 値
まとめて定義する場合
```
var=(value1 value2 value3...)
```
- var
  - 配列名
- value
  - 値

↑

四則演算 (bash) †

整数の計算を行う
```
echo $((expr))
```
- expr
  - 計算式
  - expr と違いスペースはなくてもいい

↑

内部コマンド †

↑

test †

条件式を評価し、0 (真) か 1 (偽) の終了コードを返す
if や while の条件式に使われる
```
# test expr
# [ expr ]
```

ex)

[user@host ~]$ test $USER = user
[user@host ~]$ echo $?
0
[user@host ~]$ test $USER = root
[user@host ~]$ echo $?
1

↑

true, : †

終了コード 0 を常に返す

[user@host ~]$ true
[user@host ~]$ echo $?
0

: (コロン) も同じ

[user@host ~]$ :
[user@host ~]$ echo $?
0

↑

false †

終了コード 1 を常に返す

[user@host ~]$ false
[user@host ~]$ echo $?
1

↑

echo †

文字列を出力する
```
echo [option] strings
```

オプション	説明
-n	末尾に改行コードを入れない
-e	エスケープ文字を使用可能にする \n 改行 (LF) \r 改行 (CR) \t Tab

↑

eval †

変数を展開したものを、さらに変数に使用する
```
eval ARG='${'$i'}'
```

ex)
```
eval expr '${'$i'}' + 1
```

↑

time †

コマンドの実行結果を出力する
```
# time command
```

# time sleep 3

real    0m3.002s
user    0m0.002s
sys     0m0.000s

↑

外部コマンド †

↑

expr †

整数の演算を行う
```
# expr 1 + 1
2
# expr 2 \* 2
4
```
bash はコマンドを使う必要はない

↑

bc †

expr よりも複雑な計算を行う

↑

basename †

ファイル名を出力する
```
# basename /foo/bar
bar
```

↑

dirname †

ディレクトリ名を取り出す
```
# dirname /foo/bar
/foo
```

↑

テキスト関係 †

Tool/Text processing

↑

実行オプション †

オプション	説明
-v
-x	デバッグ

↑

サンプル †

↑

ワンライナー †

# while :; do command; sleep time; done

↑

数字の証明 †

expr "$NUM" + 1 > /dev/null 2>&1
if [ $? -lt 2 ]
then
        $NUMが数字である場合の処理
else
        $NUMが数字でない場合の処理
fi

+ Operating System
　- Linux
　- FreeBSD
　- Solaris
　- Windows
　- Macintosh
　- Virtualization
+ Middleware
　- High Availability
　- Web
　- Mail
　- Database
　- FileTransfer
　- Management
　- Other Software
　- Library
　- Tool
+ Application
+ Network
+ Storage
+ Cloud
+ Protocol
+ Program
+ Others

#amazon(B01NBDY5L2)

Counter

Today: 3
Yesterday: 1
Total: 1308

MenuEdit