Database/Oracle Database/Architecture

#amazon(4797349808)

プロセス †

ユーザ プロセス †

• クライアント アプリケーションのこと

サーバ プロセス †

• クライアントとのセッションが確立されると起動する
• クライアントの要求を処理する

• 専用サーバ接続
  • 1 セッションにつき、1 サーバ プロセスを生成する
• 共有サーバ接続
  • 複数のセッションで、サーバ プロセスを共有する

リスナー †

• ネットワーク経由でクライアントの接続を仲介する
• セッション確立後は何もしない

• 設定ファイルは $ORACLE_HOME/network/admin/listener.ora

PGA [Global Area] †

• プライベート SQL 領域
• SQL 作業領域

インスタンス †

• 一つのデータベースに一つのインスタンスが必要
• RAC [Real Application Clusters] の場合は複数のインスタンス

SGA [System Global Area] †

• システム グローバル領域

データベース バッファ キャッシュ †

• 一度読み込まれたデータをキャッシュする
• 書き込まれたデータをバッファする

REDO ログ バッファ †

• 更新履歴をバッファする

共有プール †

• ブロック以外の共有可能なデータをキャッシュする

1. ライブラリ キャッシュ
   • 解析済み SQL 情報、コンパイル済み PL/SQL コードのキャッシュ
   • 二度目以降の解析、コンパイルを省略し、処理速度を向上させる
2. ディクショナリ キャッシュ
   • SYSTEM 表領域内のデータ ディクショナリのキャッシュ
   • 二度目以降のディスクアクセスを減らし、速度を向上させる
3. 結果キャッシュ (11g~)
   • SQL の問い合わせ結果、PL/SQL のファンクション結果のキャッシュ

ラージ プール †

• プロセス間の大きなデータのやり取りに利用される

Java プール †

• Oracle JVM の実行に必要な情報を格納
• Oracle JVM は Java ストアド プロシージャの実行環境

Streams プール †

バックグラウンド プロセス †

DBWn [Database Writer] †

• ブロック単位で読み書きを行う
• 主にチェック ポイント発生時、バッファ サイズが閾値に達した時に書き込む
• コミットとは非同期

LGWR [Log Writer] †

• 主にコミット、チェック ポイント発生時に、REDO ログ バッファの内容を REDO ログ ファイルに書き込む
• コミットと同期することで、インスタンスで障害が発生してもデータベース バッファ キャッシュ上の更新情報を復旧させることが出来る

ARCn [Archiver] †

• REDO ログのスイッチが発生すると、REDO データをコピーする

SMON [System Monitor] †

• インスタンス障害時のリカバリを行う
• 一時表領域、UNDO 表領域のメンテナンスを行う

PMON [Process Monitor] †

• サーバ プロセス障害時のリカバリを行う

CKPT [Check Point] †

• チェック ポイントの処理を行う
• データ ファイルの更新頻度をなるべく下げて、ディスク アクセスを減らす

データベースの物理構造 †

表領域 [Tablespace] †

• Oracle 上の論理的な領域

永続表領域 [Permanent Tablespace] †

• SYSTEM
• SYSAUX (10g~)
• データ格納用 (USERS)

UNDO 表領域 [Undo Tablespace] †

一時表領域 [Temporary Tablespace] †

データファイル †

• ディスク上の物理ファイル

データ ファイル †

• $ORACLE_BASE/oradata/system01.dbf
• $ORACLE_BASE/oradata/sysaux01.dbf
• $ORACLE_BASE/oradata/users01.dbf

UNDO データ ファイル †

• トランザクション リカバリのため、更新前のデータが保存される
• COMMIT すると解放される

• $ORACLE_BASE/oradata/undotbs01.dbf

一時データ ファイル †

• $ORACLE_BASE/oradata/temp01.dbf

REDO ログ ファイル †

• 更新履歴が保存される
• 2 つ以上のファイルからなり、交互に使用する
• 古いログは上書きされる
• アーカイブ ログ モードの場合、ファイルが切り替わったタイミングで元の REDO ログがコピーされ、アーカイブ ログが作成される

• $ORACLE_BASE/oradata/redonn.log

制御ファイル †

• 構成情報、運用管理情報が保存される
• インスタンス起動中は絶えず更新され、アクセス出来ない場合はインスタンスが落ちる

• $ORACLE_BASE/oradata/controlnn.ctl

その他のファイル †

サーバ パラメータ ファイル †

• 初期化パラメータが保存されている

• $ORACLE_HOME/dbs/spfile$ORACLE_SID.ora

パスワード ファイル †

• パスワードが保存されている

• $ORACLE_HOME/dbs/orapw$ORACLE_SID

アラート ログ ファイル †

• 重大なエラー、管理操作情報が出力される
• 無制限に追記されるため、ローテートが必要

• alart_$ORACLE_SID.log
• パスは初期化パラメータ BACKGROUND_DUMP_DEST (~10g)、ADR_HOME/trace (11g)

トレース ログ ファイル †

• 重大なエラーが発生した場合に、詳細情報が出力される

• パスは初期化パラメータ USER_DNUM_DEST (~10g)、ADR_HOME/trace (11g)

データベースの論理構造 †

ユーザ †

スキーマ †

• ユーザが作成したオブジェクトの集合体
• イメージとしては様々なオブジェクトが入った箱
• ユーザを作成すると、同一名称のスキーマが自動で作成される

スキーマ オブジェクト †

• スキーマに格納されたオブジェクト
• テーブル、インデックス、ビューなど

非スキーマ オブジェクト †

• スキーマには属さないオブジェクト
• 表領域、ユーザ、ロールなど

その他 †

実行プロセス †

1. SQL の検証
   • SQL を実行する前に、その SQL 文が実行可能なものか検証を行う (ハード パース)
   • 文法の誤り、オブジェクト名の誤りなどは、このプロセスでエラーとなる
   • 共有プールに既に実行計画がある場合はスキップされ、SQL が実行される (ソフト パース)
2. 実行計画の作成
   • どの様な順序で SQL 文を実行するのか決定する
   • CBO [Cost Based Optimizer] がオプティマイザ統計を元にコストを計算、最適な実行方法を決定する
   • 作成された実行計画は共有プールに保存される
3. SQL の実行
   • 処理対象のブロックが、データ ファイルからデータベース バッファ キャッシュに読み込まれる
   • INSERT, UPDATE, DELETE の場合、実際にデータの更新が行われる
   • SELECT の場合、対象行にマーキングする
4. 行の取得 (SELECT のみ)
   • マーキングされた行を読み込む
   • 必要に応じてソートする

オプティマイザ統計 [Optimizer Statistics] †

• テーブル内のデータの状態を集約した統計情報
• テーブルの状態が大きく変わった場合は、オプティマイザ統計を更新する必要がある

実行計画 [Execution Plan] †

• SQL の実行方法

  アクセス パス		説明
  TABLE ACCESS FULL	テーブル スキャン	全行を読み込む
  TABLE ACCESS BY ... ROWID	ROWID スキャン	ROWID に対応する行を読み込む
  INDEX UNIQUE SCAN	索引一意スキャン	一意キーの索引から一致する行の ROWID を取得する
  INDEX RANGE SCAN	索引レンジ スキャン	索引から範囲条件に一致する行の ROWID を取得する

実行統計 [Execution Statistics] †

• SQL を実行した結果、実際に使用したリソースの情報

トランザクション †

• 複数の SQL 文をまとめた処理単位
• DML 文の場合、最初の文が実行されてから、COMMIT/ROLLBACK が実行されるまで
  • UPDATE, INSERT, DELETE
  • 正常切断されると、実行途中のトランザクションは COMMIT される
  • 異常切断されると、実行途中のトランザクションはROLLBACK される
• DDL 文の場合、各文が実行された時 (即時反映される)
  • CREATE, DROP, RENAME, ALTER
• ACID 特性を持つ必要がある

原子性 [Atomicity] †

• トランザクションの一連の処理は、全て実行されるか、全て実行されないかのいずれか
• 一部の処理だけが実行されることはあってはならない

一貫性 [Consistency] †

• トランザクションの前後で、データの整合性を維持し続ける
• データベースだけでは担保出来ず、アプリケーションが適切に処理する必要がある

隔離性 [Isolation] †

• 同時に実行された複数の処理が、お互いに干渉しない

持続性 [Durability] †

• コミットされたトランザクションが確実に保存される

環境変数 †

ORACLE_HOME †

• Oracle DB をインストールする際の基準ディレクトリ
• /usr/oracle/product/10.2.0.1 など

ORACLE_BASE †

• Oracle 社製の特定のソフトウェアをインストールする際の基準ディレクトリ
• /usr/oracle など

ORACLE_SID †

• Oracle システム識別子 [System Identifier]
• インスタンスを識別するためのもの
• 通常データベース名と同じものを使用する

Menu

+ Operating System
　- Linux
　- FreeBSD
　- Solaris
　- Windows
　- Macintosh
　- Virtualization
+ Middleware
　- High Availability
　- Web
　- Mail
　- Database
　- FileTransfer
　- Management
　- Other Software
　- Library
　- Tool
+ Application
+ Network
+ Storage
+ Cloud
+ Protocol
+ Program
+ Others

AND検索 OR検索  

#amazon(B01NBDY5L2)

最新の10件

#amazon(4774185787)

Advertisement

Counter

Today: 1
Yesterday: 1
Total: 1088

MenuEdit